• テキストサイズ

【YOI・男主】Stay Gold

第3章 再会!帰郷のリンクメイト!


相手はヴィクトル・ニキフォロフだ。
コーチと選手という関係も、ヴィクトルが望んだからこそ実現したもの。
自分から求めて、それで、拒絶されたら?

「…………離れずに、そばにいて」
「What? トール、何て言ったんだ?」
「いや、なんでもないよ」

徹は笑って追求を逃れる。
ヴィクトルに背を向け、自分も帰る支度をしているふりをして、涙をぬぐった。


「そんなことより、ユーリもヤコフも短気なんだから、早く行かないと……っ!?」

徹は驚きに息を呑む。
ついさっきひっぺがしたばかりのヴィクトルが、再び抱きつきに来たのだ。
先程までのヴィクトルは甘えるような態度だったが、今度は違う。
有無を言わさぬ強さで徹へ腕をまわし、がっちりとホールドしている。
身をひねって顔を見ることもできない。

「ヴィ、ヴィクトル……?」

表情が見えないことで、徹は焦った。
ヴィクトルは非常に顔に出やすい性質だから、顔さえ見えていれば何を考えているかは簡単に分かったりする。
今どんな顔をして、何を思っているのか。
次に来る言葉に、徹は緊張した。

「ねぇトール。もしかして自分は俺とつりあわないとか、考えてる?」

徹は肩をふるわせる。
図星だ。

「馬鹿だな。ほんとに馬鹿だ。どうしてトールはいつもそうなの?君を選んだのは俺だよ?釣り合うとか、釣り合わないとかじゃない。俺にないものを補ってくれると信じたから、俺はトールを選んだ」

ヴィクトルはぐい、と徹の肩を押して向き合うと、するりと指をそえて顔を上向かせた。

「そして、その選択は間違いじゃなかった。それは今日、俺自身が証明した。トール。君は、俺にとって必要な存在だ。なのに何故、これからも一緒にいようって、言ってくれないんだ?」

徹の目にじわりと涙の膜が広がる。

「俺の中には、YESしかないのに?」
/ 23ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp