第1章 最悪な出会い
ヌププププ…と大きいのに一気に飲み込んだ私は動く。
早く、中を満たして欲しい。お腹いっぱいにして欲しい。
紅楼の上で私は自分の好きなように動き射精を促す。
気持ちよさなんて関係ない。
満たされればそれで良いんだから。
『ぁ、ぁん……ふっ、ぁ』
ギリギリまで引き抜いては、再奥まで突く。
紅楼の方を見てみれば、余裕そうな表情でこちらを見ていた。
だが、キュゥと中を締め付ければちゃんと望んだようにご飯をくれる。
中にドクドクと注がれていく感覚を味わいながら、このまま生気を吸い取ってやろうと思い顔を近づけるが手で遮られた。
『んぶっ、何よっ』
「キスはダメだ」
『何で、』
「淫魔の唾液には媚薬と同じ効果があるらしいからな」
自分の生態までバレてる。
こいつ、意外と侮れないようだ。
『ふん、まぁいいや。 お腹いっぱいにしてもらうし……って、何?』
第二ラウンド……と思っていたのに動きを止められ再び紅楼を睨みつける。
「一回までしかダメ」
『……はぁっ?! 何で、そんなんじゃ足りないよっ!』
「だろうね。 でもダメなものはダメ。 分かった?」
分かったと言われても頷ける訳ない。
全然満たされないじゃないか!
『嫌っ!』
「……十字架」
『っ……あぁー! もう、分かった! 分かりましたっ』
またしても十字架だ。反則なその言葉に呆れつつも紅楼の上から退ける。