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神父に捕まっちゃった淫魔ちゃん【R18】

第5章 現れた天使


『はっ、』






ペシペシと頭を叩かれ手を後ろに回し顔を逸らす。





危うく女の喉元に食らいつく所だった……。








「そういえば、その方は誰なんです?」






「あぁ、彼女はつい最近やって来た悪魔なんですよ」






「あら、悪魔だったのですね。 良かった」







何故か嬉しそうにコチラを見てきて、動き出しそうになる体を紅楼に止められる。





……早く、帰ってほしい。








「それでは、私は失礼します」






「ありがとうございました。 お気をつけて」







やっと帰った……。






まだ鎮まりきってない感情を暴れさせないように堪えながら紅楼に寄っていく。







「……よく我慢しましたね」







『喉元に噛み付いてやろうかと思った』






「怖い事言わないで下さい」






『あの人嫌い』






「そうですか」







『ねぇ紅楼、ご飯』







「はいはい。 もらった物置いてきますから、先に部屋に戻っていて下さい」






『……うん』







渋々と紅楼から体を離して自室へ歩いて行く。





どうもあの女の最後に見せた笑顔が頭から離れなくて、モヤモヤする。






『あの人、紅楼の事が……』








口に出すのは止めておこう。






でも、やっぱり人間は欲望に素直な方が面白いかも。






そうして私は笑うのだった。
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