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神父に捕まっちゃった淫魔ちゃん【R18】

第5章 現れた天使


『っ?!』




速すぎて避ける間もなく顔に手がかざされ、その瞬間炎が上半身を包んだ。





『ぁ……っう、あ″ぁっ』






熱い……前と同じ感覚に顔を押さえ蹲る。




くっそ……あの、天使っ。




熱さが全然引かなくて、目の前に向かって闇雲に手を伸ばす。





目が開けることが出来なくてどこに天使が居るかなんて分からないが、とにかく捕まえてやろうと考えていた。






『ぁっつ……い、あつ……ぅ?!』





呻いていると突然手を掴まれ体を支えられ立ち上がらせられる。




顔が熱い、目が開けられない、でも分かった……この匂いは紅楼だって。







「すみません皆さん。 急病人が出たみたいで、少しの間席を外させて頂きます」






そんな言葉が聴こえ、紅楼に誘導されるがままに歩く。






『っう……』





扉の開く音がする。





「座って下さい」





そう言われて腰を下ろすとベッドだった。



ウィンプルが鬱陶しくて顔から手を退かし、頭から外す。






「また、ですね……ちょっと我慢して下さい」







『あ″ぁぁ!? っう……ん″んんっ』







の胸に十字架が当てられ、暴れないように紅楼は押さえる。





叫び声を上げそうで、咄嗟に自分で自分の口を押さえて声を抑える。





そのお陰か熱が徐々に引いていき、やっと苦しい十字架から解放され手を離し目を開く。







『はぁ……はぁ……っ』







「大丈夫ですか? これが、見えます?」






意識が今にも飛びそうなくらい体力が消耗したが、紅楼の手が目の前を行ったり来たりしているのは見える。






『見え、てる……でも、ちょっと……寝そうか、な』






「体力使いますからね。 眠たければ寝ても良いですよ」






『へっ? 良いの……じゃあ、ちょっと……だ、け』







紅楼の許しを聞いた瞬間、スッと眠りに落ちベッドに倒れる。





紅楼は眠るの顔に残る火傷の痕を眺め、口を開いた。



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