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神父に捕まっちゃった淫魔ちゃん【R18】

第4章 嫉妬は蜜の味


夢を見た。





真暗な場所に立つ私。






目の前には光に包まれている紅楼。







近づこうとした時、違う誰かが紅楼に抱き着き私には目もくれずに素通りして行く。








『紅楼?』







そう呼んでも振り向きさえしてくれない。







『紅楼……ねぇ、紅楼!!』







どんどん私から離れて行く。




紅楼が、遠ざかって行く。







『何で無視するの!? 待ってよ紅楼っ!!』







追いかけようとした時、周りの闇が私に絡みついてきて動きを封じられる。







解いても解いても絡みついてきて……その間にも二人は遠くなっていく。








『待って、よ……やだ、嫌だ……紅楼っ』









私を……見てよ……。









私の叫びも、願いも届かず、二人は光の中に消えてしまった。







ツーっと頬を流れる涙。





次から次へと流れてきて止まらない。






悲しい……という感情を初めて感じた。







嫌いだって、嫌いなはずなんだ!!








……なのに、何で私は涙を流すの。






これは夢なんだ、だから大丈夫。






分かっていても涙は止まることを知らない。






もし現実になったら、私はどうするだろう。





紅楼は、私から離れて行くのだろうか。








疑問が頭の中で渦巻いて、寂しくて、悲しくて……私は実感した。










あぁ……私は、孤独だと。




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