• テキストサイズ

神父に捕まっちゃった淫魔ちゃん【R18】

第3章 空腹対処法


『お、なか……すいたぁ、くろぅ…』




居ないと分かっているのに私は紅楼を呼ぶ。




だがもちろん返答は無く静寂だけが訪れる。




いっそ結界を壊して逃げてやろうか……そんな事を考え、結界に手を伸ばす。






『壊したら…出られる?』





街に行って、また色んな奴から精気を吸い取って、色んな街を点々とするのがいい。




そんな想いで私は結界を……あれ?





『な、んで……こわれないっ……』





「そんな簡単に壊れる訳ないでしょう?」





『っ!!』






ビクッと身体が跳ねた。




不味い……逃げようとしたの、聞かれてたらまた十字架。




恐る恐る振り返ると笑顔の紅楼が立っていた。




笑顔……あ、良かった、バレてない。





『探してたのに……』





「すみませんね。 少し離れていたんですよ」





『ふーん……ねぇ、ご飯食べたい』





「あぁ、そうでしたね。 部屋に戻りましょう」





『ん、戻る』





立ち上がり先を行く紅楼に追いつく。





「あ、次逃げようなんて考えたら……覚悟して下さいね?」






何か企んでそうな笑顔で紅楼が言った途端ゾワッと鳥肌が立った。





『は、はぃ……』





これはヤバそうだ…。



/ 64ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp