第2章 淫魔ちゃんの生態
『…………えぇぇぇっ?! 一日一回なの?!』
「っ、いちいちバカでかい声で喋らないで下さいよ」
『一日一回とか無理!! 絶対無理っ!』
「大丈夫ですよ。 普通に朝と昼は人間と同じ食事を作りますから。 栄養にはなりませんけど」
『無理無理無理無理っ!! ほんと、耐えれないっ!』
なんとか考えを曲げてもらわないと、私の身が滅ぶ。
まさか、栄養を徐々に減らしていって私を殺すきなんじゃないか。
……やっぱ神父無理! クソ神父っ!
心で散々悪態をつき尻尾でバシバシベッドを叩く。
「まぁまぁ、そう怒んな」
『っ! んんっ……ゃ』
背後に手が回ったかと思えば尻尾の生えてる少し上、お尻の上と言えばいいのかその辺りは敏感な所なのだが指で撫でられて気持ちよくなってしまう。
『ぁ、ふ……んぅ、ゃぁ』
「で、一日一回ちゃんと守れるよね?」
有無を言わせぬ圧力と快楽。
ちゃんと……お腹いっぱいになるなら、
『ぁ、ぅん……守れる、よ?』
そう言ったら紅楼は満足そうに笑って、私を後ろ向かせた。
突然どうしたのか、不思議に思っていると両方の羽にズキッと痛みが走り驚いて後ろを振り返る。
『な、何したっ?!』
「明日からちゃんとした服を着てもらうから、羽を小さくしたんだよ」
『……羽を?』
窓に映る自分の姿を見て見ると、羽が背中に収まるサイズにまで縮んでいた。
神父ってこんな事まで出来るの? なんか凄いね……
「こっち向いて」
『ん?』
呼ばれて振り返るとガチャと、枷が外された。
首も手も自由に動く解放感が嬉しい。
まぁ、外されても羽が小さいから飛べないし逃げれないんだけどね。
「じゃあ、明日からよろしく」
『あー、はいはい……』
一言残して紅楼は部屋から出て行った。
案外素っ気ないような……まぁ、敵対してるし当たり前だなっ!
クソ神父のことは忘れて寝よう、と布団に潜り込む。
すぐに眠くなった私はすぐに眠りについたのだった。