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神父に捕まっちゃった淫魔ちゃん【R18】

第3章 空腹対処法


「、朝ご飯出来ましたよ」




『んにゅ……んん〜っ! はぁ、眠いっ!』





「第一声が眠いって……ほら、早くそれに着替えて来て下さいよ」





『……それ?』





指さす方には、ベッドの隣の小さなテーブルの上にきちんと畳んで置かれた服があった。




あー、そういえば働かなきゃ行けなかったんだ。




そう思いながら起き上がり服を手に取る。





『黒と白の二色……地味じゃない?』





誰に言うでもなく呟きながら渋々修道服を着る。



尻尾は……長いけど、身体に巻き付けてたらバレないかな。



ウィンプルも被りその上に黒いベールも被る。





『よし、上出来!』





色はともかく、なかなかイケてるんじゃないか?


全身が映る鏡で見て見ても、バッチリだ。

うん、異常なし。




手袋を持って廊下へと出ると直ぐ近くに紅楼が立っていて、驚いてドアに挟まった。





『いっ!……たぁぁ』





「…………。」





『な、何よ……』





「いえ、朝からよく暴れるなぁ…と」





『暴れてないし! ちょっと驚いただけでしょ』






ぶつけた所を擦りながら反抗すれば、露骨なため息をつき歩いて行く紅楼。




何あのため息っ!! 腹立つ。





怒りを覚えながら紅楼の後ろをついて行くと、料理のようないい匂いがしてきた。





「そこ、座って下さい」





『……おぉ、料理だ』






着いた部屋にはテーブルとかキッチンとかあって、テーブルの上には二人分の食事が並んでいた。



言われたイスに座り部屋を見渡す。



意外と広いようだ。





「これは朝食。 栄養にはならないでしょうが、食べないよりかはマシでしょう?」





向かいに座り同じ朝食を食べようとしている紅楼にそう言われ私も食べようかと思ったが……





『そんな事言って、変な薬とか混ぜてたりするんじゃない?』





「まさか、そんな事無いですよ」





笑って見た目は同じな料理を何食わぬ顔で食べている。


見た目は同じでも、中身は分からないし。



そう考えた私は食事に手をつけなかった。
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