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十人十色.

第1章 災難な1日



町中をぼーっと歩く。
もう暗いのに、商店街にはいっぱい人がいるなぁ…

「お嬢さんっ♪よかったら、ここで働かなーい?♪♪」

いきなり声をかけられたとおもったら…
なんか怪しい感じのお兄さん。
私の目の前に出されているチラシには、“コスプレ天国”と書かれていた。

「いや、結構です」

「連れないなぁ…君ならお金稼げると思うよ~?」

「ほんとに、大丈夫ですから、、」

断っても断っても、お兄さんはしつこく付きまとってくる。
これも、災難の一つなのかなぁ、、

誰か、助けて~っ!!

「なにしてるんだよ!この子困ってんじゃん!やめろよ!」

困っていると、黒髪のちょいイケメンが助けてくれた。
これって、不幸中の幸いってやつ?!

「あ、すいません…ありがとうございます」

「いえいえ!じゃあ、お礼してくれるよね?」

「え?…まぁ…」

そんなお礼って自分で催促するものじゃない気が…
まぁ、助かったのは事実だし。

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