第3章 私の居場所
「草薙さん、抜け駆けはずるいよ。おはよ、ちゃん」
「あ、おはようございます、十束さん」
「おはようさん。抜け駆けってなんや」
十束さんは、私の隣に座る。
「ちゃっかり、ちゃんのこと落とそうとして」
「落とそうとなんかしてへんわ!ただ、そー思っとるっちゅーことを伝えただけや」
「ちゃん!俺も、ちゃんのこと気に入ってるからね!ってか、また遊びに来てね」
十束さんは、私の両手を掴みキラキラした眼差しでこちらを見る。
イケメンさんにそんなことされたらちょっと照れる。
「是非、私も皆さんにお会いしたいです」
「あ、草薙さん!俺も朝ごはん食べたい」
「はいはい。ちゃんにちょっかいかけるんとちゃうぞー」
「わかってるよー」
草薙さんは、十束さんの朝ごはんの用意をするため私達から離れて準備を始めた。