第2章 赤い集団
「尊が女を自ら助けるなんてアンナ以外に始めてちゃうか?しかも、見ず知らずの女やで」
「タイプだったのかもね~」
「…あの、なんか……ご迷惑をおかけしてすいません」
早く帰らないと…まずいよね…。
パパもママも心配してるかなぁ。
「ええんやで、気にしなさんな」
「ほんと、すいません」
「いいのいいの!」
「ところで、今何時ですか?」
「21時過ぎたとこやな」
もう、そんな時間だったんだ。
なんか今日はあっという間だったし…疲れたなぁ。
「疲れたやろ?今日は、お母さんにでも連絡してここに泊まっていき」
「え、でも…」
確かに今すぐにでも寝たい勢いなんだけど…
さすがにそれは申し訳ない。
「もし、君がいやなら帰ればいいけど…疲れてヘトヘトなら泊まって行きな??」
十束さんは、優しく微笑み私の頭を撫でた。