第2章 赤い集団
「えっとあの…今日は、災難な1日で…」
「災難な1日?例えば??」
十束さんは、私が話しやすいように質問してくれる。
助かります。
「えっと、お恥ずかしい話なんですが…最初の災難は赤点のオンパレードだったことなんですけど…それから、バイトをクビになり…父のリストラ…両親の離婚と……災難が続きまして…」
「なるほど〜。で?どうして、キングが?」
キングって、この髪の毛か赤い人のことだよね?
「えっと、それで町を歩いてたら…コスプレ天国っていうのに勧誘されまして…そこでちょいイケメンさんが助けてくれたんですけど…お礼をしてと言われボロい建物に連れてこられて…手錠されて服破かれて……」
「それは、大変だったね」
「相手してって言われたので、戦うかとおもったら全然違うし…」
「まぁ、どっちにせよ危なかったね…」
「そこで、あの…キングさん?が助けてくださいまして…」
「なるほどねぇ…あ!キングの名前は周防尊でーす」
2人は真剣に聞いてくれて、
話してよかったと思ったのだった。