第2章 赤い集団
「男ばっかでむっさいとこやけどな」
「母に連絡してきます」
私は立ち上がり、人気の少ない方で携帯電話を操作する。
携帯にはパパとママからの着信がずらりと…
私はママに電話をかけた。
『…プルル…!!大丈夫なの!?どこにいるの?!』
ワンコールがなり終わる前に、ママは電話に出た。
ずっと、私からの電話を待ってるみたいだった。
「ごめんなさい、ママ。大丈夫だよ。私ね、今日友達のとこ明日帰るね」
何を言われるかわからなかったから、友達の家に泊まることにした。
『えぇ、わかったわ。無事でよかった』
「うん、ごめんね。おやすみなさい」
以外にもママが心配してくれていて、
そして、すんなりと泊まりを許してくれたことに驚いた。
嘘ついてごめんね、ママ。
「すいません、電話終わりました」
「はーい、おかえり」
十束さんは、ニコニコと私を出迎えてくれた。