第8章 妹の戦い方
耳を複製すれば、聴力が上がり…目なら視力が上がる…
風利
「相手チームの接近を察知するのにモッテコイの“個性”だね!」
これで奇襲による危険は少なくなった。
障子
「八剣の“個性”は…確か、風を操るものだったな」
風利
「うん。私の“個性”は〝鎌鼬〟って言って…自分を中心とする一定範囲内に、自由に風を起こす事が出来る」
勿論、その風を操る事も可能。
風利
「自然の風は操れないし、自分より遠くに風を起こす事は出来ないけど…他には、起こした風に乗って移動したり、自分の動きを補助したり出来るよ」
障子
「姉の方はナイフを使っていたが、お前は持ってないんだな…戦闘は苦手か?」
風利
「ううん…」
私は、自分の右手の平から…刃を出して見せた。
風利
「寧ろ得意だよ。私は、自分の体から刃を出す事も出来るの…鎌鼬は、風と刃の“個性”だから」
障子
「成る程…凄いな」
体から刃を出す事は、“個性”把握テストでは使わなかった…だから、飯田君と爆豪も知らない筈…
風利
「障子君…作戦って程でもないんだけど、提案しても良いかな?」
相手の不知を利用した作戦!