第7章 姉の戦い方
八百万
「相手への対策をこなし、且つ〝『核』の争奪〟をきちんと想定していたからこそ、飯田さんは最後に遅れた」
飯田君が、感動したように打ち震えてる。
八百万
「ヒーローチームの勝ちは、『訓練』だという甘えから生じた反則のようなものですわ」
パチパチパチパチ
モニタールームに、私の拍手の音だけが響く。
オールマイト
(思ってたより言われた!!!)
凄いな〜、八百万さん!あんなスラスラと分かり易く、完璧に答えて見せるなんて。
薙景
「100点の答えでしょ。ね、オールマイト先生?」
笑いながら聞くと、オールマイトは言い辛そうに口を開いた。
オールマイト
「ま…まあ、飯田少年もまだ、固過ぎる節はあった訳だが…まあ…正解だよ…くう…!」
答えられた事がそんなに悔しいのか。
八百万
「常に下学上達!一意専心に励まねば、トップヒーローになどなれませんので!」
わー、カッコイ〜。
風利
「…姉さんも見習ってよ」
薙景
「Σ酷いな!」