第7章 姉の戦い方
場所を移し、第二戦…組み合わせは、Bチームが『ヒーロー』、Iチームが『敵(ヴィラン)』
私は、訓練の行われるビルの前で、轟君と待機してるとこ。
薙景
「よろしくね、轟君」
轟
「……ああ」
無愛想だな〜…ま、別に良いけど。
Iチームは、透明化の“個性”を持つ葉隠さんと、尻尾を持ってる尾白君のコンビ…尾白君が核を守って、葉隠さんが伏兵として動く形になるかな〜…
とか考えてると、オールマイトから通信が入った。
オールマイト
《訓練開始だ‼︎》
無線で大声はやめて欲しい。
薙景
「轟君さ、聞くけどこの訓練…一人で勝てたりする?」
轟
「…勝てる」
驕ってる風でもなく、轟君は静かにそう言った。
薙景
「そっか…ま、君一人で済むならそれでも良いんだけど…一応訓練だし、私も仕事しない訳にはいかないんだよね〜」
轟
「………」
薙景
「だからさ、10秒…私にくれない?」