第6章 BATTLE
轟
「目眩しを兼ねた爆破で軌道変更。そして即座にもう一回…考えるタイプには見えねえが、意外と繊細だ」
今回初めて轟君が口を開いた!
八百万
「慣性を殺しつつ有効打を加えるには、爆発力を微調整しなきゃなりませんしね」
上鳴
「才能マンだ才能マン。ヤダヤダ…」
薙景
「解り易い解説ありがとー。流石は推薦組だね」
風利
「いや、姉さんもその推薦組じゃない」
オタク君が、背中の痛みに苦しむ中、爆豪君は容赦なく追撃をオタク君の右腕に打ち込んだ。
薙景
「うわ、痛そー…」
そのままオタク君の右腕を掴んだ爆豪君は、逆の手で連続爆破を起こし体を回転させ…その勢いでオタク君を背負い投げ、床に叩きつけた。
薙景
「ギャー、酷い…」
芦戸
「リンチだよコレ!テープを巻き付ければ、捕らえた事になるのに!」
常闇
「ヒーローの所業にあらず…」
上鳴
「緑谷も凄えって思ったけどよ…戦闘能力に於いて爆豪は、間違いなくセンスの塊だぜ」
今一瞬、爆豪君が鬼に見えた。←
風利
「見てて不愉快…何なのよ、アイツの緑谷君に対する執拗な敵意は…」