第30章 友達の激励
お茶子ちゃんに先に戻っててと言われ、私は一人で控え室を出た。
お茶子ちゃん、さっき出れなかった電話かけ直すのかな…
風利
「!…あれ?」
控え室を出た所で、そこに居た緑谷君と目があった。
緑谷
「ご、ごめん!試合行こうとしてたんだけど、八剣さんの声が聞こえて…あっ、いや、盗み聞きしようとしてた訳じゃないんだけど!えっとっ」
風利
「別に謝らなくて良いけど…試合!急いだ方が良いんじゃ⁉︎もう、相手の轟君入場してるかもしれないし!」
緑谷
「Σあ、うん!」
ハッとして緑谷君は、出入口の方に駆け出した。
風利
「走るのは危ないよ!」
私が注意をした…その直後、
「おっ」
緑谷
「!!?(ビクッ」
横の通路から現れた人と、緑谷君はぶつかりそうになった。
緑谷
「わっ、エン……」
風利
「エンデヴァー⁉︎」