第29章 対等の相手
爆豪
(まだだ…まだこいつ…)
お茶子ちゃんは、よろつきながらも立ち上がる。
爆豪
(死んでねえ)
麗日
「そろそろ…か…な…」
体力は限界に見えるけど…お茶子ちゃんは、諦めてない。
麗日
「ありがとう、爆豪君…油断してくれなくて」
お茶子ちゃんが、両手の指を合わせた。
爆豪
「あ…?」
薙景
「“個性”解除した」
風利
「うん」
緑谷
「⁉︎」
私は、フィールドの上空に視線を向けた。
そこにあるのは、爆破で削られて出来た無数の石片。
麗日
「勝あアアァつ‼︎」
お茶子ちゃんの“個性”で浮いていたそれらが、フィールド向けて落下を始める。