第28章 妹の一回戦
パキンッ──キーーン‼︎
風利
「!痛っ‼︎」
耳に痛みが走り、私は思わず手で押さえた。
ドッ
風利
「!」
その隙を逃さず、奏君は私の体を蹴り飛ばした。
ヒュオッ
私は、向い風を吹かせ、場外まで飛ばされることは回避する。
奏
「やっぱ“個性”使わなきゃ面白くないもんね!」
奏君の“個性”は、作音…
指パッチンの音を金切音に変える事も、それで相手の耳を攻撃する事も出来る…相手にするととても厄介だ…でも、
ヒュガッ
奏
「ぐっ…!」
私は、奏君に接近し、その頬に蹴りを食らわせた。
風利
「厄介な音でも…風に音は関係ない!」