第28章 妹の一回戦
奏
「風に音は関係ない、か…前にも言ってたね」
奏君の表情が、真剣なものに変わる。
それを見て私は、一層緊張を高くする。
奏君は…笑わなくなってなってからが怖いんだ…
奏
(風は強力でも…風利ちゃんには、音も関係あるでしょ?)
奏君が、両手を広げ…
CLAP!
その場で大きく手を打った。
風利
「…え…」
次の瞬間、私の視界が大きく揺らいだ。
マズい…!
気付いた時には既に、私の体はその場に倒れていた。
プレゼン・マイク
《おおーー⁉︎攻撃を食らうでもなく八剣ダウーン‼︎何だ、何かされたのか⁉︎》
三半規管をやられた…⁉︎
風利
「何で…気を付けてたのにっ」