第28章 妹の一回戦
〜風利 side〜
いよいよだ…
風利
「スー…ハー…」
私は、深呼吸をして緊張を解す。
奏
(風利ちゃん、深呼吸するクセ変わってないな〜)
私の前に立ってる奏君は、楽しそうに笑ってる。
プレゼント・マイク
《START!》
ダダッ
開始の合図と同時に、私と奏君は地面を蹴った。
ガッ
互いに拳を向け、互いに拳を受け止める。
奏
「嬉しいよ。風利ちゃんと戦える事になって!」
風利
「私は…嬉しくないっ」
奏君の手を弾き、私は後ろへ跳び退がった。
奏君、楽しそうに戦うの相変わらずだ…