第28章 妹の一回戦
フィールドに、風利と奏が入場した。
プレゼント・マイク
《常に成績上位!可愛いし姉と違って礼儀正しいし言う事ナシ‼︎ヒーロー科・八剣風利‼︎対(バーサス)》
風利
(Σマイク先生何言ってんの⁉︎)
風利の紹介なのに、何故か微妙に私がディスられた…地味に傷つく。
プレゼント・マイク
《頭のデキはトップクラス!だが体育祭では微塵も目立ってねえ!普通科・音和奏‼︎》
奏
(Σ微塵もって…酷い!)
まぁ、事実だ。
薙景
「マイク先生言いたい放題(笑」
緑谷
「音を作る……音…」
まだそこ考えてたんだ?
緑谷
「耳郎さんみたいな“個性”なのかな…?」
薙景
「んー、ちょっと違う。奏のは、指パッチンとか足踏みとかで、自分が出す音を別の音に変換出来るんだよ。自分が聴いた事のある音に限るけど」
耳郎さんの〝イヤホンジャック〟みたいな攻撃力は無いけど、応用は利く“個性”かな。
緑谷
「なるほど…攻撃力より撹乱や騙し討ちに長けた“個性”なんだ…決定力に欠けても、味方に有利に状況を動かす事が出来るし、大抵の敵(ヴィラン)に有効なんじゃないか…いやでも(ブツブツ」
薙景
「おーい、戻ってこーい(汗」