第28章 妹の一回戦
私が観覧席に戻ると、もう飯田君の試合は終わっていた。
緑谷
「あ、八剣さん!」
轟君も、先に席に戻ってる。
切島
「何処行ってたんだよ薙景!もう直ぐ風利の試合始まんぞ」
薙景
「ちょっと寝てた」
切島
「Σまたかよ!」
私は、オタク君の隣の席に座った。
薙景
「さて…」
気を取り直して、風利の応援に集中しますか。
緑谷
「相手は、心操君と同じ普通科…どんな“個性”なんだろう?」
薙景
「音を作る、だよ」
緑谷
「!あ、そっか、幼馴染…なんだよね?」
薙景
「父親同士が仲良くって、物心つく前から交流してたし…小中の同級生でもある」
緑谷
「そうだったんだ…」
高校上がってからは、あまり会ってなかったけど。