第27章 姉の一回戦

薙景
「轟君、こんなとこで何してんの？」


何故に観覧席じゃなく階段に居るんだろ。


薙景
「次の轟君の試合は…えっと、次の次の…次の次の次の次？じゃん」


トイレ行く途中とか？


轟
「………」


まぁ、別に私には関係ない事だけど。


私は、再び歩き出し、轟君の横を…


ガシッ


薙景
「！」


通ろうとしたけど、何故か轟君に腕を掴まれた。


薙景
「？なに？」


轟
「来い」


薙景
「え…わっ」


轟君が、私の腕を掴んだままスタスタと歩き出した。


…何事？