第27章 姉の一回戦
フィールド出入口から、控室のある通路に入る。
薙景
「んーー…フゥ」
その途中で私は、ぐーっと伸びをして、一つ息を吐いた。
薙景
「…ふあぁ」
ついでに欠伸も出る。
薙景
「…眠い…」
通路別れ道で…一瞬誘惑に負けそうになりながらも、私は観覧席に続く方に曲がった。
寝たいけど、次の次に風利と奏の試合があるからな〜…流石に観ない訳にはいかない。
…あれ、次の試合って誰と誰だっけ…?
思い出そうとする中、階段に差し掛かる。
薙景
「!」
そこには、
薙景
「轟君…?」
轟
「………」
何故か轟君が居た。