第26章 憧れの人
〜薙景 side〜
ヤバ…気付かれた…
エンデヴァー
「誰だ」
私は、一つ息を吐くと、ゆっくりとエンデヴァーの前に歩み出た。
薙景
「すみません、立ち聴きするつもりはなかったんですけど…」←大嘘
エンデヴァー
「君は…確か、騎馬戦で焦凍と組んでいた子だな」
薙景
「はい、えっと………お久しぶりです、エンデヴァーさん」
エンデヴァー
「?…何処かで会った事があるか?」
流石に覚えられてないか…
薙景
「両親についてって、一度だけお会いした事があるんですけど…」
エンデヴァー
「…悪いが、覚えてないな」
薙景
「あはは、まぁ10年以上前の事ですからね〜」
私は、こちらを見るエンデヴァーの目を見つめ返す。
薙景
「ピンフィールとアソードの娘の、八剣薙景と言います」
エンデヴァー
「!」