第26章 憧れの人
〜風利 side〜
観覧席の飯田君や麗日さんの所に、緑谷君がやって来た。
良かった、怪我は大した事なさそうで…
「──風利っちゃーん‼︎」
ギューッ
風利
「Σわあ⁉︎」
「「⁉︎」」
いきなり、背後から誰かに抱きつかれた。
風利
「!奏君⁉︎」
奏
「久しぶり、風利ちゃん!」
後ろを振り向くと、幼馴染の奏君の顔があった。
風利
「え、何で⁉︎ここA組の席…」
奏
「薙景ちゃんの試合次の次でしょ?一緒に応援しようと思って!」
風利
「だからって…」
一応私、奏君の対戦相手なんだけどな…