第23章 1000万の行方
心操君の隣で伸びをしながら立っているのは、幼馴染の奏君。
奏君、心操君と組んでたんだ…同じ普通科だし、仲良いのかな……でも、
私は、二人の後ろに居る、尾白君とB組の庄田君に目を向けた。
二人とも戸惑ったような顔をしてる…まるで、今の状況を理解出来てないみたいな…
プレゼント・マイク
《4位──緑谷チーム‼︎》
風利
「!」
緑谷君…?
風利
「でも、70Pだったんじゃ…」
薙景
「最後の最後で、常闇君の黒影が轟君の頭からハチマキを取ったんだよ」
風利
「!姉さん…」
薙景
「私達の持ちPを取って、時間切れギリギリに4位に上がった」
風利
「そうだったんだ」
成程…だから、姉さんと轟君は悔しそうなんだ…
プレゼント・マイク
《以上4組が最終種目へ…進出だああーーーーー‼︎》
それを聞いて緑谷君は、両目から涙を噴射しながらその場に膝をついた。