第2章 妹の出会い
「はい、お疲れ様〜」
一人のお婆さんが、受験生に何か配りながらやって来た。
「お疲れ様〜〜お疲れ様〜〜。ハイハイ、グミだよ。グミをお食べ」
あの人は…雄英の看護教諭…妙齢ヒロイン『リカバリーガール』!
リカバリーガール
「おやまあ、自身の“個性”でこうも傷付くかい…」
リカバリーガールが、彼の前で足を止めた。
風利
「攻撃した後、負荷でこうなったんだと思います」
リカバリーガール
「…まるで、身体と“個性”が馴染んでないみたいじゃないか」
確かに…いくら必死だったとしても、ここまで体が壊れるもの…?
リカバリーガール
「チユ〜〜〜」
「「!!?」」
口を窄めたリカバリーガールが、彼の頭にキスをした。
すると、彼の両足と右腕が元の形に戻っていき、他の傷も塞がっていく。
初めて見た…これが、リカバリーガールの“個性”…治癒力の活性化…
リカバリーガール
「ちゃっちゃと行くよ。他に怪我した子は?」