第16章 不安と不審
良かった…姉さんも緑谷君も、大事なさそうで。
刑事
「私も、保健室の方へ用がある。三茶!後頼んだぞ」
三茶
「了解」
刑事さんに敬礼するのは、猫みたいな頭の巡査さん。
麗日
「犬じゃないんだ…」
風利
「お茶子ちゃん(汗」
「塚内警部!約400m先の雑木林で、敵(ヴィラン)と思われる人物を確保したとの連絡が!」
風利
「!」
あの巨体の敵(ヴィラン)の事だ…
刑事
「様子は?」
「外傷は無し!無抵抗で大人しいのですが…呼びかけにも一切応じず、口がきけないのではと………」
痩躯の男の命令には従ってたし、言葉が分からない訳じゃないと思うけど…そう言えば、何も喋ってなかったような…
刑事
「校長先生、念の為、校内を隅まで見たいのですが」
根津
「ああ、勿論!一部じゃとやかく言われているが、権限は警察の方が上さ!捜査は君達の分野!よろしく頼むよ!」