第2章 妹の出会い
「チッ、てめェを潰せねえじゃねえか」
「………(汗」
殺すぞって…あの人、本当にヒーロー志望⁉︎
プレゼント・マイク
「演習場には、〝仮想敵(ヴィラン)〟を“三種”多数配置してあり、それぞれの『攻略難易度』に応じてポイントを設けてある‼︎
各々なりの〝個性〟で〝仮想敵〟を行動不能にしポイントを稼ぐのが、君達の目的だ‼︎勿論、他人への攻撃等アンチヒーローな行為はご法度だぜ⁉︎」
試験は加点制か…1P、2P、3Pの仮想敵…早い者勝ち、になる気もするけれど…
「質問宜しいでしょうか⁉︎」
「「!」」
ライトが当てられた、受験生の一人が立ち上がる。
「プリントには“四種”の敵(ヴィラン)が記載されております!誤載であれば、日本最高峰たる雄英において恥ずべき痴態‼︎我々受験者は、規範となるヒーローのご指導を求めて、この場に座しているのです‼︎」
なんだか暑苦しいけど、真面目そうな人だ。
その人が、くるりとこちらを振り向き、眼鏡の奥の目を鋭くした。
「ついでに、そこの縮毛の君」
「⁉︎」
指名されたのは、ソバカスの人。