第9章 反省会と涙
薙景
「てか、殆ど君に丸投げしちゃってゴメンね」
まぁ、轟君が勝てるって言ったから任せたんだけど…
薙景
「あ、それと、10秒くれてありがと」
本当に待ってくれた事には、少し驚いた。
轟
「別に…待ったのは、ただの気まぐれだ」
薙景
「うん、だと思ってた」
私が何もしなくても、轟君は一人で勝ってただろうし…まぁでも、
薙景
「私一人でも勝てたと思うけどね〜」
冗談めかして…でも本心で、私は轟君に言った。
轟
「…そうかよ」
あれ、スルーされると思ったのに。
薙景
「……?」
口を閉じた轟君が、何故か私をジッと見つめて来た。
…睨まれてるのかな…轟君て、目が切れ長だから分かり難いんだけど。
見つめられると照れる〜(嘘)