第9章 反省会と涙
轟
「…お前、」
薙景
「ん?」
忘れ物持って帰るのかと思えば、なんか話しかけられたよ。
轟
「今日の戦闘訓練で、どうやって葉隠を捕らえたんだ?」
薙景
「あー、それか…え、気になるの?」
轟
「………」
薙景
「そんなウザそうな顔しなくても(笑」
…まぁ、教えても良いか。
薙景
「私の“個性”で風吹かせてさ…フロア内の違和感を、肌で感じる事が出来たから、その違和感に飛びかかった。そしたら手に感触があったから、葉隠さんだって分かったの」
そのまま押し倒して、ナイフで牽制して、テープ巻いて捕獲完了。
薙景
「核は4階以上に置くだろうな、って当たり付けてたから、1階から3階は飛ばして一気に上がったんだけど…当たって良かった!お陰で10秒以内に済ませれた」
結構ギリギリだったんだよな〜。
轟
「感知が得意なのか?」
薙景
「建物の中ならね」
屋外だと近場しか無理。