第9章 反省会と涙
私を見つめたまま、轟君が口を開いた…その時、
風利
「お待たせ、姉さん」
教室に風利が戻って来た。
薙景
「風利、遅かったじゃん」
風利
「ごめん、職員室寄ってたから…」
風利が、轟君に目を移す。
風利
「えーっと…轟君、姉さんに用とかあった?邪魔、しちゃったかな…」
轟
「…いや、もう良い」
そう言うと轟君は、私から目線を外し、鞄を持って教室から去って行った。
風利
「…何か話してたの?」
薙景
「今日の訓練の話」
睨まれた理由は、結局分かんなかったな〜。
薙景
「早よ帰ろ」
風利
「う、うん」
取り敢えず、帰って寝た後考えよう。