第2章 別れは突然に
所変わって、エースに邪魔をされたスモーカーは葉巻を吹かして座り込んでいた。
「クソッ…‼︎、アラバスタは広い…一度逃すと手に負えねェぞ…ポートガス…‼︎、余計なマネしやがって‼︎」
邪魔をされた事には腹が立つが今はそれよりも気になることがあった、逃げる麦わらの一味の中に”ネフェルタリ・ビビ”がいた事だ、ビビはこの国アラバスタ王国の王女。
そんな人物が何故海賊なんかと一緒にいたのかが気になる…、それにこの国には一人イヤな男がいる”七武海”の一人”サー・クロコダイル”だ、奴は昔から頭のキレる海賊だった…七武海だとしても大人しく政府に従うとはとても思えない。
”海賊”はどこまでいっても”海賊”なんだ‼︎
スモーカーは息を吸い肺に溜まった煙を一気に吐き出すともう一つ気掛かりな事を考えた、それはポートガスと一緒にいた栗色の髪の少女。
初めて見たのは大通りで踵を返す所…その時は気にはなったがそれだけだ、だが今回何らかの能力者なのは分かった、そしてポートガスに味方したと言う事は奴も海賊か…何にせよ海賊なら取っ捕まえればいいだけだ、決意を新たにするとスモーカーは立ち上がりその場を後にした。