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巡り逢わせ【ONE PIECE】

第5章 ワニの家



『そんな汚い手でビビに触らないでくれる?』

「ユナ‼︎」
「ユナさん!」
『みんな、遅くなってごめん!』

ビビに続いてユナの登場に檻に捕まっている仲間達は歓喜の声を上げる、唯一スモーカーだけは何か思考するかのように眉を寄せていた。

「ユナ!あんたどうやってここまで来たの⁉︎」

ここはカジノの地下だそう簡単には探せないハズ、そう思ってユナに聞けば「風で探った」と簡単に返されてしまった。

風でそんな事できるのか便利だな〜とルフィが感心してるその隣で「そんな事より檻から出してくれ!」とウソップが焦りながら叫んでいた。

それを聞きユナは辺りを見回した…今この部屋には檻に捕まってるルフィ達を含めビビとクロコダイル、それから黒髪ショートのどこか妖艶な雰囲気を纏っている女が一人いる、見る限り黒髪の女は傍観を決め込んでいるのかクロコダイルに手を出したのに一切動かない。


黒髪の女がいつ動き出すか分からないが先ずはクロコダイルをどうにかするしかなさそうだ。


このカジノは湖のど真ん中にある、その為地下室のガラスの壁一枚隔てた向こう側は一面水だ。万が一にもガラスにヒビが入っては一大事なのであまり大技は使えない…ビビもいるが相手は七武海の一人だ、勝てるだろうか。

ユナは思考を巡らす。


「…そろそろ考えは纏ったか?」
『っ⁉︎』

「ユナ⁉︎」
「おい大丈夫か⁉︎」


ご丁寧に待っていてくれたクロコダイルだったがいい加減痺れを切らしたらしく、いきなりユナに攻撃を仕掛けてきた。飛んできた砂の攻撃を横に飛び退いて避けるとユナはすかさず反撃に風の刃を飛ばす。


だが風の刃はクロコダイルをすり抜けて背後の家具を刻んで終わった。

「無理だー!砂人間には敵わねェよ…!」
「ユナー!頑張れー‼︎」

仲間の声を聞きながらユナは歯噛みした。自然系の能力者は本当に厄介だなとつくづく思う。




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