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巡り逢わせ【ONE PIECE】

第5章 ワニの家


カジノレインディナーズの地下にクロコダイルはいた。

その傍らの檻にはルフィ、ゾロ、ナミ、ウソップ、それから何故かスモーカーまでもが捕まっていた。

「サンジのマネ…「肉くったのお前かー‼︎」」

檻の中でサンジのマネをしているルフィにウソップは爆笑し、その横ではゾロが爆睡している。

「まじめに捕まれ‼︎──で、あんたは何寝てんのよ⁉︎」

ナミの怒りの拳が3人に落ちる、敵陣のしかも檻の中に捕まるという深刻な事態に緊張のカケラもない3人にナミはほとほと嫌気がさした。



──今から数分前、レインディナーズに辿り着いたルフィ、ゾロ、ナミ、ウソップはルフィがスモーカーに追われたまま来た為、他の仲間を待ってる余裕も無くそのままカジノへと乗り込んだ 。

乗り込んだまでは良かったのだが物の見事に敵の罠にはまりスモーカーをも巻き込んで今現在に至る。

ただの檻ならルフィの馬鹿力で壊せるのだが生憎今捕まっているこの檻は”海楼石”で出来ており、能力者であるルフィ及びスモーカーは手も足も出ない。

悪魔の実の能力者は海に嫌われ、海水に浸かると力が抜け一生泳げない身体になる…海楼石はその海と”同じエネルギー”を凝縮したもので、触れればたちまち能力者は力が抜け悪魔の実の能力は無効化されてしまう。

またゾロも鉄を斬るほどの力量は今は無くなす術なく捕まってるしかないのだ。

「………威勢のいいお嬢ちゃんだな…」

まるでコントのような4人の行動を眺めていたクロコダイルが口を開く。

椅子に座り寛ぐクロコダイルの余裕っぷりにナミがルフィが檻から出たら覚悟しときなさいと憤慨する、その横ではナミの言い方にクロコダイルが怒るのではないかとウソップがハラハラしていた。

「……すいぶんと信頼のある船長のようだな、麦わらのルフィ…」

クロコダイルは何かを考える素振りを見せる
と自嘲気味に笑う。

「………信頼…クハハ、この世で最も不要な物だ」

クロコダイルの人を小馬鹿にした物言いにナミの怒りは頂点に達した、今にも殴りかかる勢いのナミをウソップが必死に止めている…その時──。

「クロコダイル‼︎」

部屋一面に響き渡る怒気を含んだ声に全員の視線が集まる、ビビの登場に仲間は喜びクロコダイルは待ってましたとばかりに口端を釣り上げた。




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