第25章 過去からのメッセージ
好き勝手に言う仲間にゾロは殴り掛かる。ウソップとチョッパーが一発KOされ、ルフィは呑気に笑いサンジが渡り合う中、戦線離脱していたウソップが戻って来るロビンを発見した。
「おい見ろロビンだ‼︎」
その言葉にルフィ達は一斉に振り向いた。
「お〜〜い‼︎ ロビ〜〜ン‼︎ 急げ急げ! 逃げるぞ黄金奪ってきた!」
「アホ! 言うな‼︎ 後ろ見ろよ、みんな一緒に帰って来てるだろ!」
「コリャ一気に帰って来たな」
ロビンが戻って来たのは良いが、ロビンの後ろには巨大な筒と共に大勢のスカイピアの人々がいた。
巨大な筒を引き摺りながらぞろぞろと向かって来るその光景にウソップは巨大大砲だと騒ぎ、チョッパーは人の多さに驚愕した。
そんな中ルフィが背負っていた袋をロビンに見せる。
袋には収まりきらない程の黄金が輝きを放っていた。
「船に乗れ‼︎ もうここにはいられねェ! ほら見ろ大漁っ‼︎ 金持ちになった‼︎」
ルフィの言葉にロビンは察して笑うと駆け出した。
その様子を見たゲリラ達が何やら騒ぎ出し、待ってくれと声を上げる。
「ほら見ろバレたじゃねェか!」
「どーすんだよユナがまだだぞ⁉︎」
「ん〜それは困ったなァ」
「困ったなってお前のせいだろ!」
騒ぎながらもとりあえず船に向かって駆け出すルフィ達に一陣の風が吹き抜ける。
先頭を走っていたルフィは不意に足を止めると、風が吹き抜けて行った方向を見つめた。
「…っだァ、おいルフィいきなりどうしたんだ?」
ルフィの直ぐ後ろを走っていたウソップが止まった拍子にぶつけた鼻を抑えながら尋ねれば、ルフィは背負っていた袋をポイっとウソップに投げ渡した。