第25章 過去からのメッセージ
「嫌って言ってもルフィの感でしょ? ホントに空島を見て回りたかったかもしれないし…今はそれより黄金詰めて、この大蛇が起きる前にとっとと出るわよ」
無駄話をし過ぎたとナミは再び黄金を手にする。
「起きても尻から出れば問題ないだろ」
「問題大有りよ!」
「大丈夫だよナミさん! その時は俺が抱えて出てあげるから!」
「ふざけないで! ルフィにも言ったけどお尻から出るくらいなら死んだ方がマシよ!」
デリカシーのない男共にナミは手元にあった黄金を投げ付けた。ゴスッと鈍い音が響きルフィとサンジに見事なタンコブが出来上がる。
それを見たチョッパーが「ナミ怖ェ〜」と呟けば、即座にナミの睨みが飛んで来た。
身の危険を感じたチョッパーはせっせと黄金を袋に詰めるのだった。
──……
荷造りを終え大蛇から無事帰還したルフィ達は既に戻って来ていたウソップと共に、残る二人の帰還を待っていた。
「ユナとロビンが遅ェ〜ぞ〜〜」
「しかしがらんとしてんな、ゲリラとか天使ちゃん達はどこ行ったんだ?」
「いねェ方がいいだろ見つかったら追っかけ回されるぞ」
なんせ自分達は大量の黄金を奪って逃げるつもりなのだから。
昨日は大宴会で人が溢れかえっていた場所は今は見る影も無かった。
ナミとコニス達には先に船に戻って出航の準備をして貰っている、後は散策に行った二人を待つのみなのだがこれが中々帰ってこない。
「そーいやユナのやつ、迷子になってたら置いてけって言ってたぞ…あの女も待つ事ねェし…かったりィからおれも先に船に乗ってるぞ」
そうゾロが口を開けば一斉に誹謗中傷が殺到した。
「バカ‼︎ やめろ‼︎」
「ばか‼︎」
「ばかマリモ‼︎」
「マリモばか」
「あァ?」
「てめェ一人で森に入ったら三歩で迷子だろ置いてくぞ⁉︎」
「ばーか」
「つーかマリモはともかくユナちゃんが迷子になってたら置いてけねェだろ、バカか!」
「ばかか!」
「てんめェら言わせておきゃ‼︎」