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巡り逢わせ【ONE PIECE】

第25章 過去からのメッセージ



「おれには分かるぜチョッパー…お前の気持ち」
「ほんとかサンジ!」
「あァ…おれも心配だァ」
「そうだよな! ユナのやつ怪我してもいつも大丈夫の一点張りで──」
「そう、例えエネルがいなくなってもユナちゃんを狙ってる奴は他にもいるはず…あんなに可愛いらしいんだから間違いない!」

「…? 何言ってんだサンジ?」
「あァそれなのにおれとした事が…ユナちゃんを一人で行かせてしまうなんて一生の不覚…!」


自分の考えとは的外れな心配をするサンジにチョッパーは頭に疑問符を浮かべる。


「はいはい、バカはほっといてさっさと黄金詰めるわよ!」


パンパンとナミが手を叩く。既に一人世界に旅立ったサンジは放置し各々が作業を再開する中、それにしてもとナミがルフィに振り向いた。


「あんたがユナと別れてくるなんて意外だったわ」

昨日はユナが居ないと探しに行ったくらいなのに。


「ん〜なんかユナのやつ来るの嫌そうだったからな」
「嫌そうって…本人が言ったの?」
「いんや、何となくそー思った」

あっけらかんと答えるルフィにナミとチョッパーは内心驚いた。
他人の事なんて考えず何時も自己中心的のルフィがユナが嫌そうだったから分かれて来たと、しかも何となくで。

「あんたに相手を気遣う事が出来たなんて…意外だわ」
「にしし、そーかァ?」
「いや、褒めてないから」

嬉しそうに笑うルフィにナミは間髪入れずに訂正する。


「でもユナは一体何が嫌だったんだろうな」
「もしかして蛇が苦手だったとか…?」

いつの間にか現実世界に帰って来たサンジがチョッパーの疑問に答える。それを受けてチョッパーは唸った。

蛇が苦手……でもユナは一度この大蛇と対峙している、その時は苦手という感じはしなかった。


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