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巡り逢わせ【ONE PIECE】

第24章 垣間見える鱗片


「ああ、そっか…そんなの私が手伝ってあげるわよ」
『いや、遠慮するわ』
「何でよ?」
『うーん、恥ずかしいから?』
「女同士で何恥ずかしがってんのよ、しかも何で疑問形よ」
『って言うのは冗談で…実は──』



コンコン。



突然部屋のドアがノックされ、自然と二人の視線はドアへと向く。



「ナミ、ユナ、いるかー?」


ドアの向こうから聞こえたのはチョッパーの声だった。
ユナはドアを開く。


『どうしたのチョッパー?』
「えっと、ナミとユナが着替えに行ったって聞いて様子を見に来たんだ…けど…」

「なに、着替えくらい支障ないでしょ?」
「あ、いや、そーじゃなくて…」


ごにょごにょと言葉を濁すチョッパーはチラリとユナを見やる。
目が合ったユナは「あっ!」と声を上げた。


『そうだったそうだった、着替えの時はチョッパーに手伝って貰う約束してたの忘れてたわ』
「え?」
『ナミ、服ありがとね!』
「ちょっとユナ」
『じゃ私向こうで着替えてくるから』
「は? ここで着替えればいいじゃないーー⁈」


叫ぶナミを置き去りにユナはチョッパーを連れて部屋を後にしたのだった。












別室に来たユナはチョッパーに手伝って貰いながらTシャツを脱ぐ。


『チョッパーありがとね、ナイスタイミングだったわ』
「それは良かったけど…あれでナミ納得したかな」
『んー、多分納得はしてないでしょうね…実は男ですって言った方が良かったかな』
「いやそれは無理があると思うぞ」


そうかな、なんて真顔で言うユナにチョッパーは「冗談だよな?」と言うがユナはあははと笑うだけだった。

本気だったのか…。



「…やっぱりみんなには内緒の方がいいのか?」
『そうね…別に隠さなくてもいいけど色々と面倒臭いし』
「そっか…綺麗なのに勿体無いな」


チョッパーの言葉にユナは困った様に笑ったのだった。



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