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巡り逢わせ【ONE PIECE】

第3章 初めまして麦わらの一味のみなさん


「なっ⁉︎ユナてめェなについてきてんだ⁉︎とっとと船に戻れ‼︎」
『イヤよ、私もエースについてくわ!』
「なに勝手な事言ってんだ‼︎これは遊びやおつかいじゃねェんだぞ⁉︎」
『だからよ、エース一人じゃ心配だから私も着いてくの!』
「ますます意味わかんねェ…!だいたいオヤジは追いかけるなって言ったんだ!大人しく船にいろよ‼︎」
『分かってるならそっくりそのままお返しするわ!第一私は居候だから船長命令を聞く義理はない…ほら、早く行かないとみんなが来るわよ』

言われて振り向けば何人かが海へ飛び込んでストライカーの方へと向かって来ている、チィっと一つ舌打ちするとエースは仕方なくストライカーを発進させた、仲間たちの呼び声が次第に遠退いていく…。

声が聞こえなくなって船も見えなくなったところでエースはストライカーを停止させた。

「……おいユナ」
『…なに?』

きっと何を言ったところでユナの性格を考えるということは聞かないだろう、たった二年ほどの付き合いだがユナの性格は分かっているつもりだ。

エースはため息を一つ吐くと後ろを振り向いた、自分の肩ほどの身長の少女は真っ直ぐにエースを見上げている。

「…ユナ、おれはお前を信頼してる…お前もおれを信頼してるだろ?」
『えぇ、もちろん』

いきなり何を言い出すのかとユナは怪訝に眉を寄せる。

「…ひとつだけ約束してくれ」
『約束…?』
「あァ、もしティーチのやろォを見つけ出す前におれが信頼してるヤツに会ったらお前をそいつに預ける」

『…なっ』

「これはおれのケジメだ、おれ一人でつける…一緒に行くことは妥協するとしても一つくらい条件があってもバチは当たらねェだろ、…まァ、途中で会えばの話だがな」

イタズラっぽく笑うその顔はアテがあるのか無いのかよく分からない、だが確かに自分の我儘でココまでついて来たのだから一つくらい条件があってもいいだろうとユナは条件を呑むことにした。



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