第17章 神との対峙
ユナが気を失ってからメリー号は生贄の祭壇に連れて来られたらしく、そこで神官の襲撃があり船番をしていたチョッパーと助けに来た空の騎士とが対峙したそうだ。
その結果二人は大怪我を負い、メリー号もボロボロに破壊されたとか。
ゾロとナミとロビンは祭壇から離れ森の探索に行っていた為神官とは合わず無事だったが、メリー号を追って助けに来たルフィとサンジ、ウソップも途中神官と対峙したらしく所々傷を負っていた。
因みに今いるこの場所は絶対に足を踏み入れてはいけないと言われていた神の島、アッパーヤードだそうだ…雲で出来ていた島とは違いここには馴染みのある大地が広がっていた。
「…と、そこまではいいとして本題はここからよ」
ナミの眼鏡がキラリと光る。
「これを見て」
ナミが取り出したのはこの島スカイピアの地図とルフィが海底から見つけたスカイピアの地図だった。ナミが二枚の地図を重ねると出てきたのは何とドクロの形をした島…この地図こそ400年前のジャヤの姿らしい。
どうやらこの島は元々地上にあったようだ、それがノックアップストリームで空島まで押し上げられたとナミが推理する。
その証拠にモンブラン・クリケットの家の半分をこの島で見つけたそうだ…だからあの家は半分無かったのか。みんなが納得したところで地図を見たロビンがノーランドの日記に書かれていた内容を思い出す。
「…”ドクロの右目に黄金を見た”」
「…!」
「そう、それよ! この島に黄金はある!」
「黄金があるのか⁉︎」
『黄金…』
ドクロの右目に当たる場所を指差しナミはニヤリと笑う。
「恐らくノーランドが見た黄金はこの場所にあるわ…!」
元々はドクロの形だったジャヤ、それがノックアップストリームで右目に位置する片割れだけが空に来たのだ。
正直者のノーランドが”黄金郷”を見たと嘘吐き呼ばわりされ死刑にされたが実際に黄金はあった。ただあった場所が移動しただけ、まさか島が空に飛んだなんて誰が想像出来ただろうか。