第17章 神との対峙
「…そういう事だったのか……」
「成る程な…」
「お宝〜〜‼︎」
黄金と言う財宝にみんなの目が輝く。
「間違いない‼︎ この場所で”莫大な黄金”が私達を待ってる‼︎」
やる事は決まった、黄金を見つけ出してこの空島を出る…その為にも二手に分かれて行動する必要があった。
まずは探索チーム、これにはルフィ、ゾロ、ユナ、チョッパー、ロビンが選ばれた。残りのメンバーはメリー号を黄金があるであろう場所付近の海岸まで無事移動させる事…因みに空の騎士はナミ達と一緒に行くようだ。
それから大まかな作戦が伝えられその日は眠りについた。翌日、出発の為メリー号に向かえば修繕が必要だったメリー号が誰かの手によって直されていたのだ。
「嘘だろ…確かにマストが折れてたのに…やっぱりおれが昨日見たのは見間違いじゃなかったんだ‼︎」
ウソップが言うには昨日の夜中に”誰かが”メリー号を直していたらしい。ただ霧が深く顔までは分からなかったがその人物はウソップを見て笑ったそうだ。
神官かゲリラか…はたまたお化けだったのか、一体誰が何の為にメリー号を修繕したのかは分からないが有り難い事には変わりない。
「何とも気前の良い奴が居たもんだな…」
「もしかして罠じゃねェのか…」
「…不思議な事もあるものね」
『………』
一味がそれぞれ口を零す中ユナだけはメリー号をジッと見つめていた。
「取りあえず直してくれた人には感謝ね…みんな昨日の作戦通りよろしくね! 東の海岸で落ち合いましょう!」
「あァ‼︎」
「おう!」
『またあとで!』
「ふふ…」
「またなァ‼︎」
ナミ達に別れを告げてユナ達は黄金探索の為その場を後にした──。