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巡り逢わせ【ONE PIECE】

第16章 神の国


それぞれが向かって来る兵を迎え撃つ。ユナも前方から来た兵の攻撃をしゃがんで避けるとそのまま足払いを掛けて転がした。

「この犯罪者め!」
『…!』

続け様にくる背後からの攻撃に振り返りながら避けると、相手の腕を掴みそのまま遠心力を利用して控えてた兵士達の方へと投げ飛ばす…オマケだと小さな竜巻をお見舞いすれば兵士達は散り散りに吹き飛ばされて行った。


他の三人もあらかた倒し終わり然程時間も掛からない内にベレー帽の兵隊は全滅した。


「くそっ、悪魔の実の能力者が二人もいるとは…‼︎」

ルフィの攻撃を食らったのか立ってるのがやっとの隊長は悔し気に吐き捨てる。

「これでもはや”第2級”犯罪者…泣こうが喚こうがお前達は…”アッパーヤード(神の島)”の神官達の手によって裁かれるのだ‼︎」


決着はついたと背を向けて歩き出したルフィ達にベレー帽の隊長は顔を歪めながら息巻き宣言するが、最早勝てないと踏んだのか追ってくることはなかった。

よく分からない兵隊を退けナミも戻ったし、これからどうしようかと集まれば今直ぐ空島を出ようとナミはみんなに提案する。


「何でだよナミ‼︎ やっと空島来れたのにもっとゆっくりしてこうぜ!…大体何でお前戻って来ちまったんだよ⁉︎」


折角これから神の島に冒険しに行こうと思ってたのにとは声に出さずともナミにはルフィの考えが分かったようで、目尻を釣り上げて声を荒げる。

どうやらナミは神の島に近付きそこで人が殺されるのを見たらしい、目の前でしかも一瞬の出来事に恐怖を感じ逃げる様に帰ってきたそうだ。

「とにかくこの島は危険なのよ‼︎ ヤバいやつもいるし…今すぐ出るわよ‼︎」
「イヤだ!」

島を出ようと言うナミに反対するルフィ、二人の言い合いにユナが口を挟む。


『とりあえず出航準備はしないといけないんじゃない? さっきの兵隊の事もあるし追っ手が来るかも』
「確かにそうだな言い争ってる場合じゃねェな」

ユナの言葉にウソップが賛同すれば他の仲間も一理あるなと出航準備に取り掛かる。

その前にとルフィはサンジにさっきの料理の残りで海賊弁当を頼み、ウソップは貝船のエンジニアであるパガヤにダイアルを分けて貰えないかと交渉し、三人は一旦コニスの家に戻る事となった。


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