第15章 天国への道のり
「さてと、笛の置き場所も決まったしこれからどうするかね」
ナミの言葉にみんなの視線が集まる。
「取りあえずあそこに向かってみてはどうかしら?」
ロビンが指差した先には更に上に続く滝の様な一本の道があった…他に行く場所も手掛かりも無い為、一味はその場所へと向かう事にした。
暫く船を走らせていると大きなゲートが見えて来た、ゲートの上にはHEAVEN'S GATE…”天国の門”と書かれている。
「縁起でもねェ、死にに行くみてェじゃねェか…」
「…いーや案外おれ達ァもう全員しんでんじゃねェのか?」
「そうかその方がこんなおかしな世界にも納得がいくな」
「死んだのかおれ達⁉︎」
『そうだとしても天国に来れる人生歩んでないわ』
「確かに海賊をやってる時点で天国には行けないわね」
「天国か〜楽しみだ‼︎こっからいけるんだやっと‼︎」
門に差し掛かり一味が思い思いに感想を口にしていると不意に声を掛けられた。
「観光かい?それとも…戦争かい?」
声の方を振り向けば天使の羽をつけた一人の老婆がカメラを片手に佇んでいた。観光はともかく態々戦争をしに空島まで来るのだろうか…老婆の問い掛けにロビンが眉を寄せた。
「まァどっちでも構わない、上層に行くなら入国料1人10億エクストル置いていきなさい、それが”法律”」
「天使だ‼︎天使ってあんなんなのか……‼︎梅干しみてェだ」
「じゅ、10億エクストルってベリーだといくらなんだ?」
ルフィの感想は置いといて、ウソップの言う通り空島の通貨で言われてもいまいちピンとこない金額だが10億と言うからにはベリーで換算してもそれなりに高そうだ。