第6章 大切な人
丸山side
~3時間前~
「なぁ…丸?
今日ちゃんと予定開けてくれてるよな…?」
「うん…前から言うてたもんね(笑)?
でも今日何があんの…?
もうそろそろ教えてよ(笑)?」
そう何も知らずに聞いた俺に
すばるくんは少し悲しそうな顔をして…
「ええよ……………(笑)
今日はな………
あんをお前のとこに返す日やねん………」
「え………?
それって…どういうこと………?」
「あいつな……?
一年間俺の側におって
いつもいつも笑っとった………
でもな…
どんなに幸せそうに見えても…
楽しそうに笑っとっても…
あいつの中にお前がおんねん…
あいつの指に収まってるオレンジのやつ…
怖くて今まで聞けんかったけど
あれ…
お前があんにはめたやつやろ…?
あんと一緒におった一年
めっちゃ頑張って戦ったけど…
外すこと出来んかったわ…(笑)
やったらそろそろ
潔く敗けを認めんとな………?」