第6章 大切な人
"俺の出来る精一杯で
幸せにしたろって思ってたよ…?"
すばるくんは
そんな言葉を
当たり前のように口にする…
すばるくんの言葉や笑顔に
私がどれだけ救われてきたか…
すばるくんは
きっと分かってないんだ…
心も体もぼろぼろになって
もう立ち上がれない…
そう思ってた時も
すばるくんが
側にいてくれたから
また立ち上がることが出来たんだって…
私を見つめるすばるくんを引き寄せ
自分の胸に抱きしめると…
「ええ眺めと感触やけど…
やっぱりこれはあれ…?
襲ってくださいのサイン的な…(笑)?」
なんてすばるくん笑う………
「そうですよ…(笑)
これからは私が
すばるくんを幸せにしますから…
だからこれからも一緒に笑って
たくさんご飯食べましょ………?」
「ほんとにええんやな……?
後悔してももう
離したらへんぞ………?」
すばるくんの言葉に
笑顔で頷くと…
「今までご苦労やったな理性さん…?
これからは自由やぞ……(笑)」
そんな言葉と一緒に
ゆっくりと顔が近付いて
私の唇に
優しいキスの雨が降りそそいだ……