• テキストサイズ

オレンジ

第6章 大切な人


こうして始まった

私とすばるとの関係も

1年が過ぎて…



「ねぇ…明日で付き合いだして一年だよ?

何かさ…特別なことしようよ(笑)?」



「え…?

何か特別な"あれ"がしたいって…(笑)?

それやったら明日じゃなくても

今からでもええよ(笑)?」




「出たよ…エロすばる(笑)

私が言ってるのはそっちじゃなくて…

何かこうイベント的なさ……」



そう小さな声でぼそぼそと言う私の頭に

すばるの手が触れて………



「分かってるよ(笑)

特別なイベントやろ?

ちゃんと考えてるから

楽しみにしといて………?」



そう言ったすばるの顔は

どこか寂しそうで



でもそんな顔をする理由は


抱きしめられた腕に隠されて

すぐに見えなくなってしまう…



こんなに近くにいるのに

なんだかすばるが


消えてしまいそうで…



私は私を抱きしめるすばるの体を

ぎゅっと力一杯抱きしめ返した………
/ 101ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp